ジェイソン・ステイサムっぽくない?「バンク・ジョブ」 レビュー

犯罪
Bank Job – Trailer (Deutsch)

作品・出演者情報

監督

ロジャー・ドナルドソン

キャスト

  • テリー・レザー – ジェイソン・ステイサム
  • マルティーヌ・ラブ – サフロン・バロウズ

個人的レビュー

ジェイソン・ステイサムの映画を見まくっていたら、親切なAmazonプライムが私にリコメンドしてくれたので鑑賞した。

この映画は事実ベースで、脚色した作品らしい。かなりスケールの大きい銀行強盗のお話なんだが、王室のスキャンダルやら警察官の汚職やらが混ざり合ってカオスな相関図が出来上がる。もはや、銀行強盗が悪いこととは思えないレベルで周りの偉い人たちが腐っている。これが事実に基づいた話ってのがなかなかすごいなと思う。

というわけで、一応史実の方を調べてみた。

この映画の元になった事件は、1971年にロンドンで起こった銀行強盗事件がモデルになっている。

事件の通称は「ウォーキートーキー事件」と呼ばれる。結構有名な事件で、かの有名なベイカー・ストリートにある銀行に強盗団が押し入り、大金を盗んだ事件だ。世紀の大強盗事件なのだが、なぜかイギリス政府が「D通告」を出した。D通告とは”Defence Notice”のことで、国家の安全が脅かされるほどの重要機密が関係している場合に、国家の安全を考慮して報道の一切を止める通告のことである。基本的には戦争などの非常事態のためにある権限のため、国内の強盗事件で使用されることはない。そのため、銀行の貸金庫に預けてあった「何か」を守るため、D通告が出されたと考えた人々の様々な憶測を呼んだというものだ。

つまり、マーガレット王女のスキャンダル写真があったからというのはあくまでもフィクションだ。まあ、そりゃフィクションだよなとは思いつつ、D通告が出たということはあながち間違ってはいなかったのかもしれない。マーガレット王女でなくとも、何か王室にまつわるスキャンダルが関係していた可能性は高い。

しかしながら、この強盗事件が発覚する原因となったラジオ愛好家が強盗の無線を傍受して警察に通報したというのは事実のようだ。いやー、ここはマジで映画のようなお話。

ちなみに、この通報を受けてからの警察の初動が遅かったのも色々な憶測を生んだ原因だ。犯行をそのまま続行させたいという思惑があったのかもしれないという話。

映画の中で出てくるマイケルXの逮捕の場面、そして殺人の罪は事実らしい。うーん、事実とフィクションの差があまりない……

この事件は本当に未解決な点が多く、日本でいうところの3億円事件みたいな存在らしい。

まあ、英国王室って王子の全裸写真が流出したり、売春疑惑が出たりしてるし、銀行強盗をさせてまでスキャンダル写真をもみ消そうとするのかな?という疑問は残る。あくまでも都市伝説に対する疑問だが。

映画自体のレビューという点では、冒頭がエロい。このシーンで盗撮されているのが紛れもないマーガレット王女なのだが、最後まで顔は出てこない。いい身体してる女性だな、くらいにしか思わんが、正直お顔を拝見したくて最後までちゃんと見た自分もいる。

主役はジェイソン・ステイサム。妻子ある身で、中古車店を営んでいる。借金取りに取り立てられているが、トランス・ポーターみたいにアクションでどうにかしてくれ!と思うほど言いなりにならない。おいおい、バールを持った男くらい数秒でボコボコにできるだろ?やっちまえよ!ともやもやする。

ジェイソン・ステイサムを起用しているならもっとアクションシーンが多くても良かったのではないだろうかと見ていて思った。終盤に少しだけアクションシーンが登場するが、ファンとしては物足りなかった。最初の取り立て屋はちょっとボコって欲しかったなあと思う。笑

あと、個人的にはマルティーヌが好きだ。元モデルの設定で、とても美しい。ジェイソン・ステイサムより身長高くない?とおもったら、なんと183cmもあるらしい。どうりでスタイル抜群なわけだ……

エニグマなど私が興味ある作品にも出演しているみたいなので、この後チェックしようと思う。

もっといろんな作品に出演してほしい。

良かった点

作品の良かった点は、史実に基づいたストーリー構成である点だ。また、その脚色が一定のリアリティを持っていたのも良かった。これがもし脚色部分が目立ち過ぎてしまったら、世にも奇妙な史実を元に考えられた作品のバランスが崩れ、「あれ、実際の強盗事件はそんなもんなの?」というがっかり感につながりかねない。そこをうまくバランスをとりつつ、観る人を楽しませる内容だったのは良かった。

残念だった点

残念だった点は、上述した通りジェイソン・ステイサムのアクションシーンが少なかった点だろうか。あとは、政府高官と警察の登場人物が似たり寄ったりな雰囲気で、相関図が描きにくかったことだ。みんなスーツの白髪混じりの中年男性だから、誰が女王にムチを打たれてたのか、娼婦宿を利用していたのかが分かりにくかった。もう少しキャラに特徴があればより分かりやすかったのかなと思う。

終わりに

リコメンドされなかったら出会っていなかった作品だが、非常に面白かった。

ジェイソン・ステイサムのファンとしては若干物足りなかったが、それを差し引いても面白いストーリーだったなと思う。

事実は小説より奇なり。こんな話が空想の世界だけではなく、実際に起こっていると思うと面白いものだ。

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